ネコのからだ

ネコってそもそもどんな動物?

そんな疑問を解決するために、ネコのからだについて学んでいきましょう。特徴を捉らえることで、今よりもっとネコを大切にできるかもしれません。

いぬたろう

ネコのからだのことを、
まとめてみました

本記事はこんな方におすすめ

・ネコを飼う前に、ネコをもっと知りたい方
・同居中のネコと、もっと上手く付き合っていきたい方

目次:タップしたら飛べます!

からだの特徴

はじめに、ネコのからだの基本的な部位を見ていきましょう。

基本部位

顔まわり5点

目、鼻、口、耳、ひげ

ネコの顔まわり

顔に対して非常にサイズが大きく、ネコの可愛さの所以でもあります。視力はあまり良くありませんが、動体視力と暗視能力に優れています。光量を縦長の瞳孔で調節しており、明るいところでは細長く、暗いところでは目一杯開いて光をたくさん取り入れています。昼間と夜間で全然違った目を見せてくれるのが、ネコの面白いところでもあります。

他の生物と比較して特にというわけではないものの、人間の数万〜数十万倍以上の嗅覚があります。各個体で独自の鼻紋を持っており、人間の指紋のように個体の識別が可能です。フェロモンを感じられるヤコブソン器官があり、フェロモンを感じ取ると上唇を半開きにして前歯をむき出しにするブレーメン反応という独特な行動をすることもあります。これにより相手の状態を分析しているようです。

鼻と同様に匂いを感知することが出来ます。歯は乳歯の時から鋭いため、肉食に向いています。舌にはトゲのような突起物があり、毛繕の時にはクシの役割を果たしたり、舌先と水面の間に水柱をつくって、巧みに水を飲むのにこれを利用しています。ネコ科共通の特徴ではありますが、甘味を感じることが出来ない一方で、アミノ酸(特に苦味)に敏感で、腐肉を避けるのに役立っているようです。

五感の中で最も優れており、犬の2倍、人間の4倍以上もあると言われています。特に高音を聞き取る能力に秀でており、ネズミの捕獲などに役立ってきたと考えられています。発達した耳の筋肉を動かして素早く耳の向きを変えることができ、音源の位置をかなり正確に把握することができると言われています。

ひげ

多くの神経が集中しており、感覚器として重要な役割を果たします。ネコ種により異なりますが、少ないもので6-8対、多いものだと27対ほどもあります。体勢バランスをとったり、狭い通路が通行可能か測ったり、動くものの位置や大きさを把握するといった役割があると言われています。ちなみに口元のひげ袋はウィスカーパッドと呼ばれています。毛根部分には非常に多くの感覚神経や血管が密集しています。

からだ全体4点

あし、かぎ爪、肉球、しっぽ

ネコのからだ全体

あし

前足は様々な用途で使われています。威嚇時の強力な猫パンチとして繰り出す一方で、じゃれ合いや食事後の顔拭きとしても活躍しています。一方、後足は特に筋肉が発達しており、自らの体長の約5倍程度であれば軽く跳躍して乗り越えることが出来ます。

かぎ爪

生後直後は爪が出たままの状態ですが、生後3週間ごろから自由に出し入れできるようになります。出し入れ可能なため、常に鋭い爪を保持しておくことが出来ます。爪研ぎはネコにとって欠かせない習性であり、鋭い爪を維持する目的のほか、ストレス軽減目的もあります。

肉球

分厚い角質で覆われており、丈夫で傷が付きにくくなっています。役割としては主に、クッション性と吸音性があります。高いところに跳躍・着地できるのは、筋力だけでなく肉球のおかげでもあります。また、足音を立てずに歩くことができるので、獲物にそっと急接近することが出来ます。

しっぽ

先端まで骨と神経があり、走行時や跳躍時に体のバランスをとる役割があります。また、寒い時に体を覆う防寒具としての役割も果たします。おおよそ胴体ほどの長さがありますが、マンクスのように尾がないネコ種もいます。

からだの大きさ

からだの大きさは猫種によって異なりますが、ここでは平均的なネコの大きさにを見ていきましょう。

一般的な大きさ

すべてのネコを考慮した平均的な大きさは、体高が23-25cm、体長は40-50cmとされていますが、一般的には体重で表現します。体重の平均は3-5kgくらいと言われています。

成長と体重

ネコの成長は早く、生後半年で生殖活動が可能になり、生後1年で体格が成熟する猫種が多いです。ただし、猫種によって大きく異なります。成熟までに数年かかる猫種もいます。

年齢
(人間換算)
平均体重
生後0週100g
1週150-200g
1ヶ月
(1歳)
400-500g
3ヶ月
(5歳)
1.0-1.5kg
6ヶ月
(9歳)
2.53.0kg
12ヶ月
(18歳)
3.0-5.0kg
36ヶ月
(28歳)
3.0-5.0kg
年齢に対する体重の推移

体型の分類

ネコの体型はからだの大きさ・骨格によって、次の6タイプに分けられます。

体型パターン6種

コビー

しっかりした骨格をしていて、ずんぐりむっくりした印象があります。顔は正面から見ると丸く、真横から見ると平面的です。

主なネコ種

エキゾチック、ヒマラヤン、ペルシャ

セミコビー

コビーに近い体型でがっしりしていますが、コビーほどはずんぐりむっくりしておらず、四肢が少し長めです。顔はコビーよりも平面的ではなく、丸みを帯びています。

主なネコ種

アメリカンショートヘアー、スコティッシュフォールド、ブリティッシュショートヘアー

オリエンタル

とてもスリムで体重3-4kg程度と軽い体型です。細身ではありますが筋肉は発達しており、引き締まっています。くさび形の顔が特徴的です。

主なネコ種

オリエンタル、サイアミーズ、バリニーズ

フォーリン

四肢とボディが長めで、一般的なネコの体型とされています。

主な猫種

アビシニアン、ソマリ、ロシアンブルー

セミフォーリン

フォーリンに近い体型で、オリエンタルとコビーの中間あたりの体型です。フォーリンよりはボディが短く、やや丸みを帯びています。

主な猫種

アメリカンカール、エジプシャンマウ、マンチカン

ロング&サブスタンシャル

ボディが長く、がっしりとした、という意味です。上記の5タイプのいずれにも属さないのがこのタイプです。

主な猫種

サイべリアン、ノルウェージャンフォレストキャット、メインクーン

いかがでしたでしょうか。

ネコのからだを知ることは、自分が好きなネコを探す上でも役立つかもしれません。また、ネコと一緒に生活する中で、ネコにより快適な暮らしを提供するためのヒントが得られるかもしれません。

いぬたろう

これからも一緒に学んでいきましょう!

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